診療内容のご案内
歯周病
科学的根拠に基づいた歯周病治療
一本でも多く派を残す治療を実現させています。
センター北駅前歯科式、歯周病治療の6つの特徴
当院の歯周病治療の特徴をご紹介いたします。
特徴1薬を利用した「短期集中型」歯周病治療
歯周病治療には「薬」で行う治療法もあります。
当院では、FMD(Full mouth disinfection)という治療法を導入しております。
歯周病は「感染症」です。
つまり、歯石・歯垢などの汚れを取っても「歯周病菌」そのものを「除菌」しなければ、またすぐ菌が増えて症状が再発しますので、基本治療と共にこの除菌が大切になります。
少しわかりにくいと思いますので、身近な例でご説明します。
風邪をひいたときは、薬を飲んで原因菌を殺菌しますよね。
実は歯周病も同じことが言えます。歯周病は歯周病原因菌(歯周病菌・カビ)の働きにより引き起こされます。つまり、歯垢・歯石の除去だけでなく、根本的な原因となっている「菌」を除去することで歯周病を改善に向かわせます。
冒頭に述べたFMDとは抗生剤を用いて、薬の作用期間中に口腔内の歯石や歯周病菌を取り除き、再感染を防ぐ除菌治療です。歯周病菌を激減させる可能性がある上、従来の歯周病治療は治療期間が半年から2年程度かかっていたのに対し、FMDは治療期間(最短1日)も大幅に短縮することができます。従来の歯周病治療の欠点を克服した質の高い治療といえます。
当院では、早期に治療する必要がある中等度以上の歯周病患者様にFMD治療をお勧めしています。次から治療の流れをご説明します。
治療の流れ
Step1細菌検査
「位相差顕微鏡」という特殊な顕微鏡を利用し悪さをしている細菌を特定します。現在の菌の状態(種類、数、活動性)を確認することで、今はどういう状態なのか、これからどういう状態になっていくのかが分かります。この結果をもとに、基本治療そして薬による治療を行っていきます。
また、DNAの定量検査方法で、感染している歯周病菌の種類を特定し、かつ、その菌数を測定する検査も行っています。この検査を実施することにより今までは「歯周病菌」とまとめて扱われてきたものを、細分化します。これにより感染している歯周病原因菌の治療にもっとも効果のある薬の選択が可能になります。
Step2基本治療及び薬による細菌の集中駆除
同じ日に、歯周ポケットに入り込んだ歯石や炎症を起こした組織を専用の器具で掻きだすSRP(スケーリング&ルートプレーニング)、除菌作用の高い薬の投与を行い、歯周病菌を一気に駆除します。
又、歯周病は感染症のため、清潔で殺菌力のある水を使った治療が欠かせません。当院では、POICウォーターを導入し、治療に活用しています。
POICウォーターは純粋な水から作られているので、非常に安全性が高く人体に影響はありません。また、お口の中の歯周病菌や虫歯菌を、30秒以内にほぼ殺菌できますので、歯周病治療、虫歯予防に加え、口臭の原因物質を作っている歯周病菌も殺菌できることから、口臭治療にも効果的です。
Step3治療後の細菌検査
治療後にもう一度「位相差顕微鏡」でお口の中の状態を確認して、細菌数が一定以下になっていれば治療終了です。下の画像は処置前と処置後の細菌状態の画像になります。菌がほぼ除菌されているのが分かると思います。
FMD治療は、単に治療回数を少なくして行う歯周病治療ではなく、基本治療や薬を併用することで効果がある治療法ですので、FMD治療を検討されている患者様はぜひ当院にご相談ください。
特徴2確立された「科学的に効果」が実証されたプログラム
当院では「科学的に効果が実証されたプログラム」を導入しています。
今や歯科医療も進歩し、「歯周病を防ぐためにはどうすればいいのか」、「歯周病になってしまった場合どのような処置をすれば改善するのか」などが科学的に実証されており、その通り行えば、歯周病も防げますし、また歯周病も改善します。
具体的には、唾液検査や口腔内検査等により、歯質の状態、歯周病へのなりやすさなどのデータを取得し、PMTC(専門の機器を用いたプロによるクリーニング)やTBI(ブラッシング指導)、生活習慣改善を併用した患者様独自のオーダーメイドの歯周病プログラムを実施していきます。
- 唾液検査
- ブラッシング指導
- PMTC
- 口腔内検査
- カウンセリング
- 生活習慣の見直し
特徴3失った骨を蘇らせる 歯周組織再生療
歯周病が進行(中等度以上)すると、「歯がグラグラしてくる」と聞いたことがあるかと思います。
これは、歯周病菌が原因で顎の骨がどんどん溶け、歯をしっかり支えられなくなったために起こる症状です。そのままにしていると、ある日突然「ポロッ」と歯が抜け落ちてしまいます。
基本的に一度骨が溶けてしまうと元に戻ることはありません。
ではどうすればよいのか?
ここで歯周組織再生治療が登場します。
歯周病が原因で溶けて減ってしまった骨を再生させ、歯が抜け落ちてしまう事を防止する治療だと思って頂ければと思います。
当院では、「エムドゲイン法」「GTR法」という骨再生治療を行っております。
エムドゲイン
エムドゲイン法を簡単にご説明しますと、エムドゲインゲルという薬を患部に塗ることで、本来備わっている骨の再生能力を発揮させる療法です。
この治療法では、エムドゲインゲルという薬剤を使用するため、身体への安全性について患者様からご質問されますが、身体への悪影響はありませんのでご安心ください。
GTR療法
「メンブレン」という特殊な膜を活用することで骨を回復させる療法を「GTR(Guided Tissue Regeneration)法」といいます。
骨にはもともと再生能力が備わっていますが、骨よりも歯肉の再生スピードが速く、骨が再生されるはずのスペースを歯肉が覆ってしまうため、通常骨は再生されません。しかし、メンブレンを用いることで、骨が再生されるスペースを歯肉に邪魔されることなく確保することができるため骨を再生させる事が可能となります。個人差はありますが、おおよそ数か月後には、新しい骨が再生されます。
このように当院では骨再生療法を積極的に実施しておりますので、他院で「歯を抜かなければなりませんね」と言われた方、重度歯周病の方、どうしても歯を残したいとお考えの方、一度当院にご相談ください。
下の画像は当院での骨再生療法の治療前・治療後の画像になります。
価格は約7万円。リスクは特にありません。
歯周病がかなり進行してしまった場合は、骨再生療法を実施しますが、そこまで進行していない場合は、FOPと呼ばれる歯周外科治療を実施します。
歯周病の初期治療を行っても症状が改善されない部分に対して、歯茎を開けて目視下で歯石を除去する治療方法です。歯周ポケットが深いとプラークが溜まりやすくなり、歯ブラシの毛先が奥まで届かなくなります。ブラッシングによる清掃が出来ないためより歯周ポケットが深くなるという悪循環を断ち切る効果があります。
特徴4歯周病により失われた「口元の美」の回復
歯周病が進行すると歯茎の骨がドンドン溶かされると共に、炎症を起こして歯肉が腫れあがります。
歯茎の骨が溶かされれば当然歯茎もドンドン下に下り歯の根が露出してきて歯が長く見えてしまうのですが、炎症により歯肉が腫れあがりますので、外からは歯が長くなった状態を確認することができません。
しかし、歯周病が改善することで歯肉の炎症が治まり、本来の歯の姿が見えてくる事になります。
「お口の健康は取り戻せたけど、見た目はなんとかならないの?」
治療を終えたから方良くこのような質問を受けます。
当院では「歯肉移植術(FGG/CTG)」という方法で、この「見た目」改善に取り組んでいます。簡単に説明しますと、上顎の歯茎から歯肉を取ってきて、見た目が悪い部分に移植するという方法です。
歯肉移植術は技術を要しますのでどの医院でも行っている訳ではありません。
「お口の健康」と「美」を追求したい方、是非当院にご相談にいらしてください。
特徴5経験豊富な歯科衛生士による歯周病治療
歯周病治療は、予防メンテナンスのプロフェッショナルである歯科衛生士が歯科医師と密接に連携して治療を行っております。
歯科衛生士とは、単なる歯科医師のアシスタントではなく、文部科学省や厚生労働省から指定された専門学校を卒業し、国家資格を持つ専門職です。つまり、歯周病や虫歯から歯を守るための治療を行うことができるスペシャリストなのです。
当院では幅広い知識と経験を持った歯科医師と歯科衛生士が密接に連携することで、さらなる治療効果を実現しています。
特徴6患者様が納得されるまでしっかりご説明
歯周病治療は他の治療と比べ、特に患者様のご協力が必要になる治療になります。
患者様にご協力して頂くためには「歯周病に対する理解」と「口腔内の現状理解」が必要です。そのために当院では様々な「情報提供ツール」を活用し、患者様に納得して頂けるまで説明を行います。例えば、レントゲン画像で骨の状態の報告、細菌の状態を位相差顕微鏡でお見せする、術前術後の状態を写真でお見せする等のことです。
とにかく早期の来院が重要です-痛みもなく知らない間に進行する歯周病
これは歯周病の典型的な症状です。
歯周病は、成人の方の約8割が罹患しているという統計があります。
そして、虫歯と異なり歯周病は痛みもなく進行していきますので、気付いた時にはもう手遅れ(抜歯)ということが多い病気です。
この痛みがない、つまり自覚症状がなく進んでしまうのが歯周病の厄介なところです。
皆様には「歯周病」というものが存在し、成人のほとんどの方が罹患しており、痛みのなく進行してしまい、最終的には歯を失ってしまう「病(やまい)」であることをまず理解して頂きたいです。「早め」にそして「定期的」に適切な処置をしてくれる歯科医院に来院することで、歯周病の進行を止め、そして治すことができます。
口臭の原因のほとんどは歯周病が起因していた
皆様は自分の口臭について気にされたことはあるでしょうか。恐らく自分の口臭はよく分からなくても、他人の口臭を不快に感じられた経験はあるのではないでしょうか。
口臭というのは、なかなか自分では気づきにくいものですし、デリケートな問題なので相手にも指摘しづらいですよね。仮に指摘を受けたとしても、口臭の原因が何に起因するものなのか分からなければ対処の仕様がありません。
では口臭の原因とは一体何なのでしょうか? 口臭の原因は次のようなタイプに分けられます。
- 生理的口臭
- 朝起きたときや空腹時・月経時・緊張時などに起こる口臭で、誰にでもあるものです。また、年齢が高くなると唾液の分泌が少なくなり口臭が強くなります。
- 心因的口臭
- 口臭を気にするあまり、実際には臭わないのに口臭があると思い込んで深く悩んでしまう場合があり、これを『自臭症』といいます。
- 病的口臭
- 歯周病や口腔内不良などが原因となり起こるものです。この口臭の改善には、歯科医師の専門的な治療が必要となります。
これはあまり知られていないことなのですが、口臭の原因の多くは歯周病が起因している「病的口臭」と言われています。
歯周病は、歯槽膿漏とも呼ばれるように、進行すると膿が溜まり悪臭を放つようになります。
歯周ポケットが4ミリ以上の深さになると、強烈な口臭の原因となるメチルメルカプタンなどの揮発性硫化物を多く発生するようになると言われています。メチルメルカプタンは腐った玉ねぎのような臭いが特徴です。軽度の歯周病であれば、周りが気にするほどの臭いではありませんが、中等度以上の歯周病の場合、悪臭がまわりにも感じられるようになるのです。
逆に言うと、歯周病を改善することは、口臭の改善にも繋がります。当院では、科学的根拠に基づいた口臭治療を行っております。口臭でお悩みの方はぜひ当院にご相談ください。
歯周病と全身疾患の関係性
これまで歯周病は、お口の中だけの病気と考えられてきました。しかしながら、近年、歯周病が全身にもたらす影響、また全身が歯周病に与える影響についての研究が進められています。関連性が報告されているものとして次のものがあります。
歯周病との関連でよく言われるのが、「糖尿病」「心臓病」「早産」です。
● 糖尿病との関連
重度の歯周病の場合、軽度の人に比べ2年後に糖尿病が悪化している率が5倍高くなります。
● 心臓病との関連
歯周病菌の作りだす物質が血液中に流れ動脈硬化を起こすのではないかと考えられており、心筋梗塞や狭心症を引き起こす原因となります。
健康な人に比べ心臓病発症の危険率が2.8倍といわれています。
● 早産・低体重児との関連
低体重児を出産した母親の方が歯周病が進行していたという報告があります。
また、妊娠中の歯周病をそのままにしておくと早産の確率が高まります。
他にも「肺炎」「脳卒中」などとの関連性が指摘されています。
研究が進み、今や歯周病は、お口の中だけの病気ではないというのが専門家の共通認識です。「歯周病=歯を失う」という認識ではなく「歯周病=命にかかわる場合もある」という認識の転換が必要です。
個別相談へのご案内
歯科治療には様々な素材・治療法がありますので、患者様がどの治療法がご自身に合っているかを判断するのは難しいものがあります。当院では十分な時間を取り、実際の症例・素材・模型などを用いながら、患者様が納得されるまでご相談させて頂きます。
- 045-530-0111
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