こんにちは、センター北駅前歯科です。
世界中でマスク生活が求められるようになって、2年が過ぎました。このマスク生活は、私たちの生活にいろいろな影響を与えてきましたが、歯並びにも影響を与える可能性があります。
マスクの下での変化
マスク生活を強いられるようになり、私たちの口元の状況も大きく変化しました。口元の筋力の低下と口呼吸はそのうちの一つです。
口元の筋力低下
特に注意したいのは、口輪筋と呼ばれる唇の周りにある筋肉です。口をすぼめたり、唇を閉じたりする時に使うのですが、年齢とともにどうしても衰えていく筋肉の一つです。この口輪筋は、顔の表情を作る筋肉とも密接な関係があります。現在、私たちはマスクで口元を覆ってしまっているため、表情を気にすることが少なくなり、全体的に口元に緊張感を持たなくなってしまいました。意識的に動かしている人は別ですが、多くの人の口輪筋は筋力の低下という問題に陥っているのです。
では、口輪筋の筋力が低下することにより、どんな影響が出るのでしょうか。そのうちの一つは、口輪筋だけでなく口輪筋と繋がっている表情を作る筋肉が衰えることにより、顔が全体的に垂れ下がった感じになってしまうことです。また、口元を引き締める筋肉が弱っているわけですから、口がポカンと開きやすくなり、口呼吸になってしまいます。すると、口の中が乾燥しやすくなり、歯周病菌や虫歯菌が増加し、お口のトラブルにつながってしまいます。
口呼吸
口輪筋の筋力低下も一因ですが、マスクをすることで呼吸がいつもより苦しくなり、口呼吸になっている人も少なくありません。口呼吸が癖になることもあります。そうなると、口内環境にも大きな影響を及ぼします。
舌にも最適な場所があります。しかし、口呼吸をすることで、舌が正常な位置にとどまることができなくなってしまいます。歯は、頬などの外側の筋肉からの圧力と、口内の舌から受ける圧力のバランスにより、いい位置をキープすることができます。そのため、舌が正常な位置にないと、歯並びが悪くなったり、出っ歯になったり、中には噛むときに上下の歯に隙間ができたりしてしまい、食べ物を噛みきれなくなることもあります。
まずは普段の呼吸が口呼吸になっていないか意識してみるのもいいかもしれませんね。
体調にお気をつけて皆様お過ごしください!
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