こんにちは、センター北駅前歯科です。
当院では、患者さまが10年後も20年後も健康なお口でいられるような治療に真剣に取り組んでいます。

さて、当院では 「可能な限り痛みを抑えた治療」
を追求しています。歯の治療にともなう痛みだけでなく不快感もできるだけ抑えることを日々心がけておりますが、そのためには科学面や技術面はもちろんのこと、道具の進化も見逃せません。きょうはそんな道具のひとつ、「５倍速コントラ」をご紹介します。

「キーン」と鳴る音の正体は何？

歯医者さんで聞こえる「キーン」という音がとにかくこわい、嫌だ、というお話をよく伺います。自分が治療を受けている時はもちろん、待合室にいても聞こえてくるような高い音は、多くの人に不快な思いをさせてしまいます。
あの「キーン」という音は、歯の表面のエナメル質を削る「エアタービン」という機器から出ています。エアタービンでは歯の硬いエナメル質を削るためにダイヤモンド粒子をつけた棒を先端につけ、圧縮した空気の力で１分間に30万～40万回転くらい回転させています。モーターではこの回転数が維持できないことから空気の力を使うのですが、そのせいであの独特な「キーン」といういやな音を生まれてしまうのです。

エアタービンの不快感は音だけではない？

空気ではなく、モーター（電気）の力で棒を回転させれば、音はもっと静かになります。ですが、それではじゅうぶんに素早く歯を削ることはできないといわれています。
しかしながら、エアタービンがもたらす不快感は音だけではないように感じられます。エアタービンが当たる圧力や振動、回転がもたらす熱、熱を抑えるために絶えず歯にかけられる水やその水を吸い取るバキュームなどのさまざまな機器の音や振動も、患者さまを不安にさせるものではないかと思います。

静かで歯を削る量を少なくできる５倍速コントラ

当院では、エアタービンの代わりに電動モーターで回転する５倍速コントラという器具を導入しています。コントラは、回転数が低いことから、歯の象牙質を削る時に用いることが多いです。
５倍速コントラは従来のコントラに比べ高速回転させることで硬い部分にも対応できるようにしたものですが、回転速度は１分間に４万回程度でエアタービンに比べて低くとどまっています。しかしながら、モーターで回転させることでじゅうぶんに力が強く、エアタービンほど回転速度を高めなくてもエナメル質を削ることができます。切削時の熱が少ないため歯へのダメージを最小限に食い止めることができますし、回転数が低いことでキーンという音を出さないことも、患者さまのストレス軽減に貢献できると考えております。
また、５倍速コントラは回転速度をコントロールすることができるため、細かい調節ができます。歯を削る量を少なくし、もともとの歯をできる限り残すという当院の治療方針にもフィットしているのです。

センター北駅前歯科では、患者さまのストレスを最小限にしながら必要かつ十分な治療を行うために、当院では５倍速コントラなどのさまざまな機器を活用しています。患者さんが10年後も20年後も健康なお口でいられるよう、患者さんひとりひとりの「こうしてほしい」というお声にこれからもお応えしていきたいと思います。

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